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鋼FA版「盲目の錬金術師」再考~残酷な現実と嘘の上の平穏 [関連商品等]

隠し通せるはずのない現実を中途半端な優しさと嘘で隠そうとした大佐に、中尉は「残酷です」と言い放った。
16話「戦友の足跡」での話。
いつかは知れる事。後で知った時の心の傷の方が大きい。それは隠した人間にとっても。

苦手な話だったから、さらっと見て適当な感想を書いてお茶を濁してしまったけれど、16話にこのシーン、このセリフを入れて描いた鋼FAのスタッフが「盲目の錬金術師」をどう作り上げたのか?

もういちどちゃんと見てみようと思った。

◆◆◆

両目を失ってまで練成したものが(期待していたとおりの)ロザリーではなかった。
その事実をハンベルガング家の夫妻はジュドウに伝えられなかった。その残酷な現実を。
そこで一つの嘘をついた。

そこからすべてが始まっている。

ここの人たちの優しさはあの時ヒューズの死を誤魔化そうとした大佐の「お人好し」と似ていないだろうか?中尉に「残酷です」と言わせたあのシーンは、鋼FAの進む道をハッキリ示しているような気がするし、「盲目の錬金術師」にも繋がっているように感じる。

大佐とハンベルガング家の人々との違いは、その嘘を守るための覚悟と守り通せるだけの経済力。
(それと環境)

象徴的な重い門と塀。内と外を隔てる壁。
原作より威圧的で強調された門によってジュドウたちの「嘘の上にある平穏な生活」は守られている。

でもその平穏が崩される時は来ないのだろうか?その時にジュドウが受けるショックの大きさはどうなんだろうか?その時は来ないかもしれないし、来るかもしれない。もしかしたらもう来てしまっているのかもしれない。
(ジュドウが何らかの形で真実を知ったとして、知ったことを主人達に隠し通すだろうことは容易に想像できる)

お互いを思いやる気持ちが生み出した嘘の上に、その空しさの上に、今のハンベルガング家の平穏はある。
それは本当に幸せなんだろうか?

幸せの考え方なんて人それぞれだし、当人達がそれでいいとしているなら他人が口をはさむ問題じゃない。

でも。

閉ざされた門の中で中の人たちは後戻りも出来ないし、先に、前に、進むことも出来ない。
あの空間の中で、嘘の中で、とどまり続けることしかできない。

そんな中で嘘を重ねながらエミだけがロザリーとして成長していく。

その残酷さをエドは知っている。
だから最後に、振り絞るように「だけど、みんな救われねぇ」とつぶやく。

やっぱりこの人たちの向かう先は、鋼の、エドとアルの目指す方向の対極にあるんだと思う。
そしてこの話を出すことで、彼らが痛みや苦しみを乗り越えて、自らの手で望んだものをつかみ取ろうとするその姿がより明確になるのかもしれない。

<蛇足>
気になったのはやはり夫人の行動。
主人が亡くなってからの夫人とジュドウの微妙な関係はどうなんだろう?
夕日のあずまやの二人の表情は何を意味するんだろう?
夫人はもしかしたら嘘で固められたこの生活から抜け出したいと思ったりはしていないんだろうか?
ジュドウのために固めてしまった嘘の生活に疲れていたから、エドをあそこに導いたんだろうか?
いや、むしろこのまま嘘で固めてしまえばジュドウと自分のこの微妙な関係を維持できると思っているんだろうか?
勘ぐりすぎ?

アニメで追加された夫人の行動は色々な事を想像させられる。
答えは一つではないし、見る人によって感じ方が変わっていてもいい。
私には夫人自身の幸せがこの嘘で塗り固められた生活の上にあるように思えるし、その幸せに後ろめたさを感じているんじゃないかと思う。それがああいう行動に出る・・・けどそれ以上はやっぱり進めない。
もしかしたら平穏な日々の崩壊は近いのかもしれない・・・。

 

この記事を書く動機となりました。
こちらの記事がなければ、見直すこともなかっただろうと思います。
ありがとうございます。

優しい嘘とごまかしの物語【盲目の錬金術師 感想】  
Anti-Distortion World

 

この記事ってやっぱり裏かなあ?
書いてから、アニメと原作と全然比較してないただの「盲目の錬金術師」感想になってることに気が付きました。ま、いっか・・・。


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